2016-春の函館ツーリング
2006年・2008年に続いて、GWに春の函館を目指しました。思わぬ寒波が襲う北海道。各地で雪の情報が聞かれ、この分では峠越えは危険と判断し、中山峠を避け千歳・美笛峠経由で函館入りを決心し、5月1日(日)朝5時に自宅を出発、寒さと戦いながら函館を目指しました。
出発から帰宅までの2泊3日の「旅」の記録です。
5月1日(日)、天候晴れのち曇り 気温7度 冬並みの気温
きのこ王国(道の駅:フォーレスト278大滝)
三笠の道の駅から止まることなく、きのこ王国までやってきました。幾分陽が照って少し暖かくなってきましたが、まだ2枚のライダースーツを脱ぐまでにはなっていません。順調に千歳市内から支笏湖湖畔を経由し、フォーレスト278大滝までやってきました。GWに移動するライダーが少しづつ出没してきました。
伊達市大滝区(旧大滝村)を通る国道276号線(尻別国道)沿いに位置する、きのこ王国の総本家がこちら!北海道自慢のきのこをはじめ、野菜やスイーツを満足いくまで楽しめる人気の観光・レジャースポットです。
北海道の味覚と楽しみがぎっしり詰まった王国の魅力を存分に満喫ください。ここでしか味わえない楽しみを満喫しよう!トイレ休憩だけじゃ勿体無い?。
おめあて:イカ飯おめあてイカ飯楽しみにしていた「イカ飯」 |
駒ヶ岳と相棒(CBR1100XX)駒ヶ岳と相棒駒ヶ岳 |
道の駅「鹿部」鹿部何十年ぶりの鹿部温泉街 |
ようやく函館入り(トラピスチヌ)
寒い中走ってきましたが、函館に入り少し暖かく、宿に直行する途中、女子修道院(トラピスチヌ)によって、桜を楽しんできました。前回来た時は満開で強く「綺麗」だったことが印象に残っていましたが、今回は既に満開時期が過ぎて、散り始めてきているようでした。それでも十分楽しませていただきました。ここは絵になります。
日本初の女子修道院・トラピスチヌ修道院。
厳格な戒律のもとで修道女が祈りと労働を中心とした自給自足の生活を送っている姿を実際に見ることはできませんが資料館などで修道女の生活スタイルを知ることが出来る貴重な場所となっています。
日本とは感じさせない雰囲気を出している場所でもあります。
また、売店もありケーキやクッキーが有名になっていて多くの観光客が買って帰る程の人気があります。
ここは、厳しい規律に従うトラピスト会(厳律シトー会)系の女子修道院です。修道女が生活している建物には入ることができず、見学できるのは前庭および売店と併設する資料室のみです。資料室では、修道院での生活や歴史などが紹介されています。前庭からは、教皇や他の修道院などの寄付によって1927年に完成したうつくしい修道院を見ることができます。この建物は、外壁がレンガ造りで半円アーチ型の窓があるなど、ゴシック様式とロマネスク様式が混在するデザインとなっています。
今夜の宿:寿司処「桜庭」
長い1日が終わりました。ここは本来寿司屋さんですが、民宿もやっていて1泊5000円三食付きが売りで、夕食は寿司の食べ放題が嬉しいです。がっちり食べようと昼飯も控え挑戦しましたが、28巻でギブアップ。ビール以外無料のお酒も疲れた体に容赦なく効き三杯でほろ酔い。午後7時過ぎには部屋で疲れた体を休めました。
5月2日(月)、天気晴れ時々曇り 気温13度
函館二日目は、気温天候ともやや暖かく、昨日よりは状態が良いようだ。巡る処は沢山あるが、まずは桜ヶ丘通りの桜並木を見たくて一番に探しましたが、どうも場所がいまいち分からず、次の目標「法亀寺」の枝垂れ桜、新函館新幹線駅で新幹線を見る、五稜郭の桜見学に的を絞って、探しまくった。枝垂れ桜の法亀寺を探すのに時間がかかった、おおよその見当をつけてガソリンスタンドで聞いたところ、近くまで来ていて、見ることができた。残念なのは、ライトアップされた枝垂れ桜が最高とのこと。宿題が残った。
当別 トラピスト修道院(男子)
函館に来るとかならず寄っている男子トラピスト修道院、女子と趣が違って厳しさが伝わって来る。一番のお気に入りは、このポプラ並木です。相棒とツーショットしました。8年ぶりで訪れましたが、学校の側を通らない、迂回路が作られていた。ルルドの洞窟までは徒歩でいかねばならず、年寄りにはちょっと辛い。今日はパスしました。ここもいつもは閑散としているのですが、GWとあってか結構な観光客が来ていました。
日本最初の男子トラピスト修道院で、丸山の中腹に映える赤レンガのゴシック造りで、三階建。内部見学は男子のみ可能で、往復ハガキにて予約が必要です。ここでつくられるトラピストバター、バター飴も有名です。2011年4月末から売店でソフトクリームが販売開始となり好評を得ている。
北海道新幹線 (はやぶさ)
鉄道オタクではありませんが、新幹線が見たくて北斗駅に行きましたが、函館からかなり離れている。最初近くであろうと探し回ったが見つけることができず、相当時間を費やした。駅の案内標識が小さいため、なかなか目につかず、もう少し大きな案内標識が必要と思われる。新幹線「はやぶさ」は以外とスマートで小さいように感じた。もっと大きくて、ドッシリしたものと思っていましたが、・・・こんなので300km以上も出るのかと思うくらい華奢でした。今回は鉄道マニアと間違えられそうでしたが、入場券を買ってホームまで降りてまじかで見てきました。新幹線が到着すると本州からのお客がどっと函館に流れて行きました。新幹線効果は現れていると感じました。
2016年3月26日現在、東京駅 - 新函館北斗駅間に10往復(下り2本/上り1本はE5またはH5系の単独運用)、東京駅 - 新青森駅間に7往復、東京駅 - 盛岡駅間に4.5往復(下り4本/上り5本)、東京駅 - 仙台駅間に1往復、仙台駅 - 新函館北斗駅間に1往復が運行されている。「はやて」とは運行形態が重複しているが、最高速度320km/h運転の列車が「はやぶさ」、最高速度275km/h運転の列車が「はやて」と区別されている。主要駅間の最短所要時分は以下の通り(2016年3月26日現在)。
東京駅 - 仙台駅間 最短1時間30分(はやぶさ34号)
東京駅 - 盛岡駅間 最短2時間10分(はやぶさ34号)
東京駅 - 新青森駅間 最短2時間59分(はやぶさ5号・11号・34号)
東京駅 - 新函館北斗駅間 最短4時間02分(はやぶさ5号・11号・34号)
法亀寺: 枝垂れ桜
北斗市の「法亀寺」(ほっきじ)枝垂れ桜。ここも案内標識などは一切なく、地図と人づてに聞きながら執念で探し当てました。夜にはライトアップされ綺麗な夜桜が見られるようです。話によると、ここの桜も年々口伝えに伝わり最近は結構な人が訪れるようです。今回は残念ながら夜桜は見れませんでしたが、北海道では珍しい「枝垂れ桜」が見られる唯一の場所に来れてラッキーでした。
大野橋を渡るとお寺の宝塔が見える。金言山法亀寺の宝塔である。
法亀寺は嘉永2年(1849年)、篤信家・中村金兵衛の願いで、箱館・実行寺第十五世金子日能師が、大野村東下町に法亀庵(ほっきじ)として許可されたのが始まりとされている。
このお寺の境内にシダレザクラがあり、毎年春には美しい花を咲かせている。
シダレザクラは幹が縦に裂け、枝がたれるサクラでバラ科に属し別名イトザクラともいう。庭木または盆栽として鑑賞する落葉高木である。ウバヒガンの一変種で特に紅色の濃いものをベニヒガンとして区別し、そのほか多くの園芸品種がある。福島県三春の滝桜は天然記念物として名高く、京都祇園のサクラもシダレザクラである。
北海道でこれほど大きく育ったシダレザクラは大変珍しく、近隣に見られない桜ということで、遠くから花見に訪れる人もいるという。
五稜郭タワーと桜
法亀寺の枝垂れ桜を眺めてから、どうしても駐車できず諦めていた五稜郭の桜が見たくて、再度五稜郭周辺をウロウロ・・・タイミングよく、公園内にスペースを発見。執念で駐車場を確保して、念願の桜を堪能しました。ここの桜は白っぽく一面が雲の絨毯のようでした。
五稜郭(ごりょうかく)は、江戸時代末期に江戸幕府により蝦夷地の箱館(現在の北海道函館市)郊外に建造された稜堡式の城郭である。同時期に築城された長野県佐久市の龍岡城も稜堡式城郭であり「五稜郭」と呼ばれるが、単に「五稜郭」といえば函館の城郭とする場合も多い。
予算書時点から五稜郭の名称は用いられていたが、築造中は、亀田役所土塁(かめだやくしょどるい)または亀田御役所土塁(かめだおんやくしょどるい)とも呼ばれた。元は湿地でネコヤナギが多く生えていた土地であることから、柳野城(やなぎのじょう)の別名を持つ。
五稜郭は箱館開港時に函館山の麓に置かれた箱館奉行所の移転先として築造された。しかし、1866年(慶応2年)の完成からわずか2年後に幕府が崩壊、短期間箱館府が使用した後、箱館戦争で旧幕府軍に占領され、その本拠となった。明治に入ると郭内の建物は1棟を除いて解体され、陸軍の練兵場として使用された。その後、1914年(大正3年)から五稜郭公園として一般開放され、以来、函館市民の憩いの場とともに函館を代表する観光地となっている。
国の特別史跡に指定され、「五稜郭と箱館戦争の遺構」として北海道遺産に選定されている。なお五稜郭は文化庁所管の国有財産であり、函館市が貸与を受け、函館市住宅都市施設公社(指定管理者)が管理している。
5月3日(火) 晴れ一時曇り 気温17度
函館の旅、最後となったこの日は、朝から比較的暖かく、予定を少し早めて、お世話になった宿を後にした。
午前8時過ぎに滝川に向け出発。途中土方・啄木浪漫館で2〜3枚画像に納めた後、帰路に着いた。峠下あたりから渋滞が始まり、大沼を通り過ぎるまで、ものすごい渋滞に巻き込まれた。幸いにも天気がポカポカと暖かかったのが幸いした。
森付近から長万部の間は、海霧が発生し、海風とともに気温が急激に下がり、相棒を道端に寄せ皮のつなぎを着込んだ。豊浦から天候も回復し、今回の旅で一番の暖かさで順調に走ることができた。来るときは雪の関係で美笛峠経由でしたが、帰路は最短距離の中山峠経由で帰りました。
今年初めての長距離ツーリングは、これを持って、無事終わりました。
土方・啄木浪漫館(函館)
お世話になった宿を出発して、何度も通ったこの道で最後の写真を納めた。
土方・啄木館は生憎まだ開館時間ではなく、見ることはできませんでしたが、何枚か写真に収めました。
津軽海峡が見渡せる大森浜沿いに2003年に開館した「土方・啄木浪漫館」は、函館にゆかりの深い土方歳三と石川啄木に関する「哀愁テーマパーク」と銘打った施設。その1階にあるのが、土方歳三凾館記念館です。入口でまず目に入るのが、土方歳三が死した「一本木関門」を再現したもの。ここから一歩入ると幕末の世界にタイムスリップし、波乱に満ちた土方歳三の生涯を時代とともに体験することができます。啄木小公園に隣接しており、夏にはハマナスの花を見ることができます。
こうして春の函館、ソロツーリングは終わりました。
久しぶりに相棒の感触を確かめながら、約850kmを走りました。老いたる体に鞭打っての旅は無事終
わりました。
今は、じっくりと体を休め次のツーリングに思いを寄せています。
あと何年、乗れるか?体力勝負となってきました。
ツーリング・マイ・ロードは、これからも続きます。
期間 5月1日〜5月3日
記録 走行キロ 約850km
燃料 約45ℓ