2017 ラスト・ラン
平成29年9月29日〜10月1日の2泊3日で、今年最後となるソロ・ツーリングに出かけました。
最初は雨に祟られ、寒さと戦いながらの一人旅でしたが、後の二日間は、秋晴れのツーリング日和でした。
襟裳へ
滝川〜新冠
自宅前で天気予報では、午前6時頃から雨の予報のため、時間を早めて5時に自宅を出発。写真は自宅前での出発直前の写真。5時10分頃に出発し、わずか5分足らずで恐れていた雨がポツリ・ポツリと落ちてきた。寒さもあって相棒を道端にとめ、カッパを取り出し急いで着込む。雨は富良野付近で止んだがカッパを脱ぐことはなく、占冠まで着ることとなる。
岩知志ダム午前6時頃、富良野のコンビニで、おにぎりと暖かなお茶で簡単な朝食をとりなんとか生き返った。手は冷たく、体は冷えきり震えが止まらなかった。この日の気温は一桁。コンビニの寒暖計は6度を指していた。なんと真冬並みの寒さである。20〜30分ほど体を温めた後、カッパを脱ぐことなく次の休止点までこのまま行こうと決め、先を急いだ。
道の駅新冠
サラブレッドの街
ようやくここに来て、暖かさが戻り、なんとかカッパのお世話にならないような天候で、一安心。サラブレッドの街「新冠」にやってきました。往年の名馬「ハイセイコー」などのプレートや銅像があり流石と感じ入りました。
レコード館
大変ユニークで珍しい場所でした。無料で音楽が聴ける懐かしいレコードやジャケットたくさん見られました。往年のレコード好きにはたまらない場所ですね
レ・コード館は、歴史的な価値のある蓄音機や黎明期のレコード盤など希少な文化遺産が展示されています。レコードは、さまざまなサウンドを世界中に届け、多くの人々に感動を与え続けました。当時の発明家たちの努力を思い、美しいジャケットが楽しめます。また、展望タワー”優駿の塔”は高さ36mあり、新冠の街並みや牧場風景、日高山脈、太平洋などの雄大な自然を一望できます。
レ・コード館の隣、道の駅サラブレッドロード。日高地方を走る国道235号線のほぼ中間点。地場の特産品などを販売する物産館、レストラン、フラワーショップなどが揃っています。
海浜公園道の駅みついし
サラブレッドを見に行ったところ急に雨が降ってきて、途中からカッパを着ての走行、この分ではカメラを取り出すにもメンテナンスを考えるとちょっと勇気がいる。仕方なく先を急ぐこととし浦河を過ぎ様似に、三石に来たところで、道の駅があり時間的にも正午を過ぎていたので、ここで食事をと駐車場に入ったところ、静岡ナンバーのハーレさんと地元室蘭のライダーさんが、カッパを着込んでいた。
道の駅「みついし」は、新ひだか町のマリンレジャーの拠点・三石海浜公園の中にある。充実した施設で注目されるオートキャンプ場と海浜プールがあり、道の駅自体もオートキャンプ場のセンターハウスとなっています。ここではオートキャンプの受付も行うほか、シャワー室やコインランドリー、レストランも完備。また、センターハウスの横には、三石特産の昆布などの海産物の販売所があり、観光客で賑わう。
海浜公園道の駅みついし
静岡ナンバーのライダーさんが近づいてきて、「新冠方面は雨ですか?」と聞かれ、ここでちょっとした情報交換。静岡のライダーさんは、北海道の寒さに驚き、こんなに何時も寒いのか?と聞かれ、今年はちょっと寒さが早いですが、それでも北海道のライダーは10月の20日前後にバイクを仕舞う様ですと答えると、驚きの表情でした。
北海道では、8月下旬から9月一杯が初秋です。8月もお盆を終えて、20日を過ぎると朝晩の冷え込みが肌身にしみてきます。8/20を過ぎると夏用の服装や装備でのツーリングは厳しくなります。オートバイツーリングを楽しいと感じるのは9月まででしょう。
9月に入るとすぐに大雪山の紅葉が始まります。9/5から9/20頃が大雪山の登山道では、紅葉が見頃となります。そして9月20日頃には初雪があり、9月25日頃には初冠雪が見られます。10月に入ると大雪山に登るのには冬山登山の装備が必要となります。そして、大雪山が雪に覆われる頃から、平野部の紅葉が始まります。10月の20日前後にライダーは長い冬眠に入ります。
親子岩
この岩には、先住民族アイヌの悲話が残されています。その昔、戦いに敗れた集落の長がまず妻子を逃したが、様似まで来た妻は逃げ切れないと観念し、子どもを抱いて海に入り小岩(親子岩の東方にあるソビラ岩)になってしまいました。妻の後を追ってきた長はそれを見て自分も海に入りその西方で大岩になりました。追いつめたはずの敵の長はこれらを見てくやしがり、大岩の方めがけてヨモギの矢を放つと、大岩は3つに砕け今の親子岩の姿になりました。あたかも親子3人のようなたたずまいから、後世「親子岩」と名付けられましたが、その実はアイヌの長一人というのは、いささか脈絡がないともいえます。
「夫婦岩」と呼ばれるものは全国各地に見られますが、子も含めた3つの岩が並ぶのは珍しいものです。海水浴場と併設されたキャンプ場。雄大な太平洋に浮かぶ親子岩を眺めることができるロケーションにある。海が目の前に広がる芝生にフリーサイトが広がり、センターハウスにはシャワーや更衣室、水洗トイレが完備されている。また遊具施設などがあるので、海水浴以外でもファミリーで楽しめる。車で約10分のところにアポイ山荘がある。
様似産つぶめし
道の駅、みついしが定休日とあって、昼飯にありつけず、この分では昼飯抜きかな?と思って走っていると、つぶ飯の幟が目に入り思わず相棒を左側に寄せ、お店に入って行った。ちょっとしたファミリーマートの様な店構えに各種お弁当や揚げ物が並んであり、美味しそうなつぶ飯を選んだ。お店の方に聞くとここで温めて食べることができるということで、ご厚意に甘えてサービスのお茶を飲みながら美味しく頂いた。ご飯にしっかりと味が染み込み、大きなツブが幾つも入っていた。北海道弁で「なまらうまい」ラッキーでした。
国道336号線を下っていき塩釜トンネルを抜けて海岸沿いを走っていくと左手にあります。 当店のオレンジ色の看板か「Sellers」というコンビニの看板が目印です。
えりも町
まるは旅館
風の強いあいかわらずの「えりも町」、カッパを着たまま今夜の宿「まるは旅館」を目指す。あたりをつけこの辺りかと相棒を止めたが20mほど行き過ぎた程度で、ほぼ一発現着。早速、荷物を降ろし近辺を散策するも、10分も歩いたら町外れ。それでも一通りのお店はあり、居酒屋もスーパーもあった。
夕陽と食事
小高い丘の上に立つこの旅館、真下を見ると港が見え、天気が良いと綺麗な夕陽が拝めると思う。今夜は多分、雲と雨のおかげで落日は絶望だろう・・・食事の前に冷えた体をお風呂で温め、スーパーで買ってきた冷たいビールで喉を潤す。何気なく目を外に向けると一時的にではあるが雲間の間から夕陽が見え出した。急いでカメラを据えシャッターを押したのが、この写真です。やがてまた小さな雨が降り楽しみの夕食です。食事は部屋でテレビを見ながら、ゆっくりと食事ができるのが嬉しい。海の幸満載に満足・・・とても食べきれませんでした。ツブ刺し、えびの卵とじ、旨かった。
まるは旅館は、えりも港の真上に位置し、真正面に沈む美しい夕陽が絶景です。昭和30年に開業し、現在は2代目のご主人が経営しています。2階の客室からは太平洋が一望でき、夕刻になるとお部屋全体が夕陽で染まっていくのをお楽しみいただけます。大平洋に沈む夕日を眺めながら、海の幸・山の幸のボリュ-ム満点の食事は、格別の美味しさです。
襟裳漁港
えりも漁港を訪れる。霧が漂い視界不良。襟裳岬からの国道336号はずっと霧で包まれている。さけ、たら、たこ、毛がに、うに、なまこ等の鮮魚類、つぶ、ほっき等の貝類、昆布等が主な漁獲状況とのこと。日高昆布はよく知られている特産品である。目覚めると、港が活気を帯びている。漁船が帰ってきたようだ。飛び起きて港に走った。作業の邪魔にならぬように写真に収めたが、シャケか?作業を見守っていたおばさんに聞くと、今日は「ブリ」が上がっていると???北海道でもブリが獲れるのか?ちょっと不思議に聞くと、最近ではブリが上がるそうで、今日シャケは数えるほどだった。漁業組合の方に断り、作業の邪魔にならぬ様、作業中の模様を撮らせてもらった。収穫は少ない。
海から帰って、魚を下ろす作業中の漁師たち