2017 ラストラン二日目
9月30日(土)二日目のツーリング、朝、襟裳「まるは旅館」で朝食を頂いてから、小雨が落ちるえりも町を後にし、風の襟裳岬へと向かいました。雨が一段と強くなった襟裳岬では、観光客私も含め車3台、シーズンが終わった感じは歪めない。わずか数枚の写真を撮ってから、今日の訪問地釧路を目指す。
襟裳岬
予想通り
「まるは旅館」を出る前からポツポツと降ってきた。カッパを着て旅館を8時過ぎに出発。襟裳岬を目指す。予想通り最悪な天気
約30分ほどで、岬に到着。観光客は先にいた車が一台、のちにもう一台、私を含めて3台。さすが土曜日とはいえ雨の中そしてシーズンオフとなった今ではこんなものかと・・・東の方は晴れ上がっているのだが・・・車の中からご婦人が出てきて、寒いですね。どこからですか?と尋ねられ、ナンバーを見ると同じ札幌ナンバーでした。道内をご夫婦で廻られているとか。羨ましいご夫婦でした。
北海道の背骨と呼ばれる日高山脈が次第に標高を下げ、そのまま太平洋に沈んでいく、壮大な大自然のドラマを実感できるのが襟裳岬。長年に渡って荒波に洗われているにもかかわらず、遠く2キロメートル沖まで岩礁地平等が続く光景は感動的。海面下に没してさらに6キロメートルも続くというから驚きです。平成22年8月に、アイヌ民族の精神的・聖地的に重要な場所であるとして、国指定の名勝ピリカ・ノカに指定されました。
襟裳岬
雨の中で
この日一番の強い雨。写真を撮るのが躊躇するほど、ここまで来て一枚も写真がないのはと、勇気を出してカメラを取り出し撮った写真が約18枚ほど。帰ったらカメラの手入れをしなければと思いつつ、シャターを押しました。風の襟裳と言われましたが、今日は雨だけで風は、さほど感じませんでした。
撮影が終わり帰る寸前、観光客目当てのお店の人が開店準備のため訪れました。先客の札幌ナンバーの方はすでに出発して誰もいませんでした。
日高山脈の突端、襟裳岬の延長上に延々と2キロメートルも続く岩礁地帯は、山脈がそのまま海に続いていることを物語っています。また、襟裳岬の南東方向185キロメートルの海面下には、襟裳海山と呼ばれる海中の山が潜んでいます。この襟裳海山は日本海溝の最北端の深い海底にあり、海山の高さは富士山よりも高い約4,200メートル。その高さがあっても山頂は海面下3,735メートルの深海にあるといいます襟裳岬から点々と続く岩礁地帯は、海流も早く水中に隠れた岩もあることから、たとえ小舟であっても人聞が近づくことが難しい。人間にとって危険な場所は動物たちの楽園。望遠鏡などで見ると、体に小銭のような模様があるゼニガタアザラシの群れが、のんびりと日光浴をしている姿がしばしば見られます。
襟裳岬を後にして |
フンベの滝フンベの滝の前で相棒と記念撮影雨も上がりカッパを脱いで |
道の駅恋問
フンベの滝から海岸線を快適に走りながら、途中一箇所休憩、その後、今日の昼ご飯を道の駅「恋問」でおなじみ豚丼をいただきました。この日は天気も良く土曜日とあって、すれ違うライダーさんが多かった。ここ恋問にも沢山のライダーさんが休憩していました。昼間は太平洋が一望でき、夜は「ムーンライト(月明り)」が海に輝く素晴しいロケーション。炭火焼の「この豚丼」は逸品です。お持ち帰りのできる「この豚丼」は、北海道道の駅弁第1号に認定され、車中や敷地内のベンチで食べられることで人気です。また、店内では、専用のたれも販売され、自宅でもお店の味を楽しむことができます。
恋問手前で小休止
道の駅恋問の豚丼、これがまた美味い。今日は6枚入り1200円をいただきました。恋問館、今日は、土曜日の昼時とあって大勢の人がお昼時を少しずれていましたがたくさんのお客さんで賑わっていました。
釧路に到着 |
釧路の宿に到着ルートイン釧路駅前今夜の宿 |
ルートイン釧路駅前ホテルのロビーで部屋の準備待ち早く着いてしまった |
釧路市内散策釧路駅目の前に釧路駅へ |
釧路市内散策
幣舞橋付近
相棒を置いて、徒歩で市内巡りを・・・まず駅から歩いて幣舞橋へ。まだ陽が高いせいか、幣舞橋の周りには通行人だけ、カメラを構えた観光客はまだいない。北洋漁業の拠点である釧路港には、所狭しと出港準備の終わった大型漁船が停泊していた。その姿は、圧倒される数であった。
四季の像
橋脚上には橋上彫刻「道東四季の像」があり、春夏秋冬を表現している。市民運動によって提案され資金も賄って彫像が取り付けられたのは日本国内で初めてのことであった。
春の像 舟越保武 作「若葉が萌えいずる雪解けの季節」
夏の像 佐藤忠良 作「さわやかな風を受けて羽ばたく若々しさ」
秋の像 柳原義達 作「迫りくる厳しい冬に立ち向かう精神と緊張感」
冬の像 本郷新 作「寒さと冬をはねのけて春を待ち望む心」
釧路市のウォーターフロント開発である釧路フィッシャーマンズワーフMOOが隣接している。幣舞ロータリーはロータリー交差点であり北海道道25号釧路港線や北海道道113号釧路環状線などに接続している。ただし、環道優先のラウンドアバウトではない。幣舞ロータリーから出世坂を登ると幣舞公園入口があり、幣舞橋や釧路港を眺めることができる。
釧路の夜
幣舞橋
釧路市の幣舞橋は1889年(明治22年)当時、全道一長い木橋として架けられたのが初まりで、当時は有料で『愛北橋』と呼ばれていました。 1900年(明治33年)に国の手によって初代の幣舞橋が誕生し、あの石川啄木も釧路駅からこの橋を渡って下宿へ入りました。
現在の橋は初代幣舞橋から数えて5代目として1976年(昭和51年)に建設されました。 橋のランカンには春・夏・秋・冬を表現する「四季の像」を配し、エキゾチックな香りを漂わせています。晩秋の広い太平洋を背景に空全体を紅に染める夕陽、夏の薄らと白い霧中に浮かぶ橋影と街路灯はまさに日本ではここでしか見られない幻想的な風景です。
岸壁に並ぶ漁船を眺め、陽の落るのを待ちました。幣舞橋には徐々に観光客があふれ隙間がないくらいに橋が埋め尽くされました。撮影スポットはどこか?明るいうちに見て廻ったが、やはり橋の上からが良さそうだ。
とくに有名なのは、夕陽をバックにした橋の風景。世界三大夕陽に数えられる釧路の夕陽が、橋の姿と重なるときが、一番映えるといわれています。春分、秋分の日の両日は、ちょうど橋の真んなかに夕陽が沈み、まるで絵画のような景色を見せてくれます。あまりの綺麗さに、カメラ好きでなくとも撮影したくなっちゃいます。
夜の釧路(幣舞橋)
こうして、2泊3日の今年のラスト・ランは無事終わりました。来年4月まで少々長い冬眠に入ります。
来年、またお会いしましょう。
ラストラン(動画)